OpenSeaがBlurに挑戦

4月第2週のクリプトニュース

Bankless JAPAN

Apr 09, 2023

Bankless JAPANのニュースレターでは、毎週月水金の8AMに、DeFi、NFT、Web3関連の記事を配信しています。

4月第1週のクリプト関連の大きなニュースをまとめました。

OpenSeaがBlurに挑戦
ArbitrumのDAOドラマ
2500万ドルのMEVハック
CZ逮捕の噂が売りを呼ぶ
DeFiの勢い

OpenSeaがBlurに挑戦

今週、OpenSeaはGemをリニューアルし、初期のNFTユーザーを呼び戻すことを狙っています。新たに改名されたOpenSea Proは、手数料無料のマーケットプレイスアグリゲーターで、クリプトネイティブを念頭に置いた機能セットを備えています。

OpenSeaは、Blurの段階的なトークンインセンティブ導入の成功を受け、市場シェアが縮小しており、この2四半期は大変な状況でした。現在、Blurが市場を獲得していますが、トークンインセンティブでプラットフォームのボリュームをいつまで維持できるのか。OpenSeaは独自のトークンロードマップなしでユーザーを取り戻すチャンスがあるのでしょうか。

ArbitrumのDAOドラマ

Arbitrumは、始まったばかりで、いくつかのガバナンスのドラマを経験しています。ArbitrumのDAOは、理論的にはネットワークを支配しているが、その力の限界を発見しているようです。

ARBトークン7億5000万ドルをArbitrum財団に割り当てる投票が、トークンがすでに財団に割り当てられる過程にあることが判明し、厄介なことになりました。

投票は結局、トークンホルダーの76.7％が反対して終了しました。

しかし、Arbitrum財団はこの投票を覆すことを目指し、AIP-1の投票は本当の提案ではなく、単なる形式的なものに過ぎないと主張し、コミュニティから「トークン投棄」「分散化劇場」という批判を浴びました。

Arbitrumによる声明の全文はこちらをご覧ください

この不幸を受け、ArbitrumはDAOに承認されるまで、残りのトークンを移動させないことを決定しました。

2500万ドルのMEVハック

今週、大きな話題となったのは、MEV（maximal-extractable-value）ボットを悪用した不正バリデーターが、2540万ドルを盗み出したことでした。

MEVボットは、Ethereumのプロトコルレベルに特化したオペレーターで、トランザクションが確定した時点で再注文することで、ネットワークから付加価値を引き出すことができます。さらに悪質な手法の1つがサンドイッチ攻撃で、Ethereumのメンプールで保留中の取引の前後に売買を実行し、利益を得るフロントランニング・トレードの一種です。

90%以上のEthereumバリデーターで使用されているFlashbotsのMEV-Boostソフトウェアは、この種の攻撃を不可能にするように設計されています。

しかし、MEV-Boostのバグにより、不正バリデーターは意図的にブロックを二重提案し、Flashbotsリレーから送られてくるブロックバンドル内の隠れたトランザクションを明らかにすることで攻撃を実行することができました。その結果、不正なバリデータは、被害者の前に自分の売りを挿入することができ、裁定取引の利益を効果的に奪うことができました。要するに、MEVボットはハッカーの優れたMEVボットに負けてしまったのです。

その後、この不具合はFlashbots社によって修正されました。

CZ逮捕の噂が売りを呼ぶ

Binanceは今週、Binanceの創設者CZに対して国際刑事警察機構のレッドノーティスが発行されたという噂が流れた後、クリプト関係者がパニックになり、いくつかのドラマに巻き込まれました。

インターポールのレッドノーティスは、世界の法執行機関に既知の人物を逮捕するよう求める国際的な呼びかけです。この噂は、クリプトインフルエンサーのCobie氏によるハッシュ予測ツイートが発端となっています。このツイートの種が流出し、メッセージが明らかになりました：「Interpol Red Notice for CZ」というメッセージが流出し、クリプト市場のパニックセルを招きました。

Binanceは後にこの噂を否定しましたが、被害はすでに出ていました。BNBはこの噂で~10%下落し、Binanceは5000万ドル以上の清算と2億6600万ドルの引き出しが確認できました。